2019年11月4日(月)、渋谷にある「KURAND(クランド)」さんで、日本酒とうまい棒のペアリング研究会を開催しました!
今回は、誰もが知っている駄菓子「うまい棒」と日本酒のペアリングを研究するという珍イベントでした(笑)
総勢6名、最後には隣のテーブルの外国人観光客さんも加わる、ワールドワイドな研究会となりました。
イベントの前半部分は動画で見ることもできますので当日の楽しい様子をご覧くださいませ。
準備したうまい棒のラインナップは19種類!
うまい棒ペアリングにあたり、現在販売中のうまい棒が楽しめるという詰め合わせを入手!
- やさいサラダ
- たこ焼
- やきとり
- めんたいこ
- チーズ
- シュガーラスク
- なっとう
- コーンポタージュ
- シナモンアップルパイ(東京限定)
- サラミ
- エビマヨネーズ
- チキンカレー
- テリヤキバーガー
- とんかつソース
- チョコレート
- 牛タン塩
- 明太子(プレミアム)
- 和風ステーキ(プレミアム)
- モッツァレラチーズ&カマンベールチーズ(プレミアム)
あんまり聞いたことのない味もあります…!
この19種類ものうまい棒を、イベント会場まで持参するという地味な作業から(笑)イベント準備は始まります。
イベントを開催した「KURAND」はどんなお店?
今回のイベントを開催したのは、渋谷の道玄坂にある「KURAND(クランド)」さん。
全国の希少な日本酒を約100種類取り揃えていて、好きな量を自由に飲み比べできるセルフスタイルのお店です。
一人あたり、一度に3つまでグラスを使えるので、日本酒の飲み比べが楽しめるのがうれしいですね。
予約しておいたテーブルにうまい棒を並べて写真を撮っていると、店員さんや周囲の人に「なにかの取材ですか?」と質問されました。
なかなか見ることのない光景なので、無理もありません…笑
うまい棒と日本酒のペアリング、スタート!
今回のペアリング方法は、うまい棒の味を確かめてから、日本酒がずらっと並んだ冷蔵庫から、各自がペアリングしそうな日本酒を選んでいきます。
そして、味ごとにもっともペアリングした日本酒を決めることにしました。
まずはメジャーな味からスタートです。
うまい棒サラダ味と日本酒のペアリング
「やっぱり前菜からだよね」という意見のもと、「やさいサラダ」からスタート!
サラダ味のうまい棒は、フレンチドレッシングのような爽やかな味つけです。
最終的に、島根県の一宮酒造の「門出」に決まりました。
「門出」は「ありふれた日常を特別なものに、女性の門出に祝福を」というコンセプトの、女性の門出を祝福するための日本酒です。
うまい棒チーズ味と日本酒のペアリング
次は、うまい棒の定番であるチーズ味。
試行錯誤した結果、人気チーズ専門レストランと共同コラボしたチーズに”マッチ”する日本酒の「MatCheese(マッチーズ)」がベストマッチでした!
うまい棒めんたいこ味と日本酒のペアリング
うまい棒めんたいこ味に合うのは、群馬県・土田酒造の「群馬」の燗でした!
群馬は、伝統的な酒造りで醸した日本酒で、原材料を群馬産にこだわった日本酒です。
めんたいこ味はかなり味が濃いので、複雑な香りとふくよかな旨みがある群馬がベストマッチでした。
うまい棒シュガーラスク味と日本酒のペアリング
まさかの乱戦が繰り広げられたのが、シュガーラスク味。
少し固めの食感で、まさにラスクっぽい口当たりで、ほんのり甘い味つけのうまい棒です。
最後まで候補に残ったのは、王道ペアリングと異次元ペアリング。
シュガーラスク味の個性を消さずに寄り添う感じの王道ペアリングは、埼玉県・寒梅酒造の「鈴木」。
透明感のある味わいと、米の甘みを感じられる日本酒です。
日本酒がシュガーラスク味の風味を包みこんで一瞬シュガーラスクの味が消え、でも飲んだ後にシュガーラスクの甘みが残るという異次元ペアリングは「Te-hajime(テハジメ)」。
Te-hajime(テハジメ)は、日本酒と初めて出会った方に、最初の一杯目に飲んでもらいたいお酒というコンセプトで作られています。
低アルコールで爽やかな甘味、柑橘系の果物のような酸味が特徴の、超甘口の食前酒です。
6名の意見がほぼ半々に割れましたが、ワールドワイドなペアリングを実現するため、最終判断は参加者のニンちゃん(台湾出身)にゆだねる事に。
ニンちゃんは王道系ペアリングを支持!
シュガーラスク味のベストペアリングは鈴木に決定しました。
うまい棒コーンポタージュ味と日本酒のペアリング
うまい棒の王道であるコ-ンポタージュ味。
「なにが合うかなぁ」と悩んでいると、店員さんがいろいろな創作ドリンクを作ってくれました。
- カボチャリキュール・牛乳の熱燗(店員の竜ちゃんプレゼンツ)
- 濁り酒にカボチャのリキュールを添えて(店長プレゼンツ)
コーンポタージュと合わせると、カボチャのポタージュのようになって濃厚な味わいで美味しかったです!
最終的にベストペアリングに選んだのは、コーンポタージュスープの味わいになる出汁割のようなペアリングが面白く、群馬県の土田酒造の「群馬ナチュラル」の燗。
「群馬ナチュラル」は、あえて米と水以外に何も加えずにつくった日本酒で、黄金色に輝く米のエキスをイメージさせる濃醇で甘酸っぱい味わいです。
先ほども登場した群馬は、燗にとても合う日本酒です。
そろそろ、うまい棒でお腹が膨れつつある参加者たち。
合間に味噌汁を飲みながら、胃を休めて頑張ります…!
ペアリングはまだまだ続きます!
うまい棒牛タン塩味と日本酒のペアリング
牛タン塩味にベストペアリングだったのは、「八男(やつお)」
八男(やつお)は、富山県・越中八尾で作られていて、存在感のあるしっかりとした味わい、キレの良さが特長です。
ほかの日本酒が牛タンの味をさっと洗い流す中、八男だけが肉と胡椒の旨味が舌に残りました。
(肉と胡椒といっても、うまい棒のパウダー的な味ではありますが…笑)
うまい棒アップルシナモン味と日本酒のペアリング
またまた変わり種の東京限定アップルシナモン味。
ベストマッチだったのは、株式会社はつもみぢ(山口県周南市)とKURANDが共同で企画・開発した「MEISTERS(マイスターズ)」。
「日本酒初心者が呑むべき決定版」というコンセプトで作られた一本です。
ここで心苦しいお知らせですが…
この7種類目のペアリングで、お店の閉店時間となり、すべての味を試すことはできずに終わってしまいました(汗)
む、無念です…!
イベントを終えて
うまい棒イベントの前に一番気になっていたのは、「味が違うといっても素材はすべてうまい棒だし、そんなにペアリングの違いが出るのかな?」ということでした。
しかし、実際にペアリングをしてみると、驚くほど合う日本酒が違いました。
それはとても新鮮な発見でした!
また、お店には外国人観光客の姿が多く、近くのテーブルに座っていたシンガポールの方々にも、うまい棒と日本酒のペアリングも試していただきました。
ペアリングを楽しんでもらうことができ、日本酒のペアリングの可能性がまた広がりました。
今後、訪日観光客の方たちも楽しめるようなペアリングイベントも考えていきたいと思います!